【ライター:ねこみみ】
決心して始めたダイエット。
最初はなかなか順調だったのにある時期に来たらなぜか体重が落ちない~~~!!
そんな経験はありませんか?
わたしは三回ほど経験があります(泣)
いわゆる「停滞期」というヤツです。
でも、一見憎たらしいこの停滞期は、実はそれほど悪者でもないということを知って乗り越えたらダイエットに成功できたんです!
そんな停滞期はなぜ起こるのか、改善法も交えて解説します。
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ダイエット中にある停滞期の原因
すべての人が経験するといっても過言ではないのがダイエット中に体重の数値がどんよりと動かなくなる「停滞期」です。
停滞期が起こる原因はズバリ…
「人間は生きていかなければならないから」です。
…答えになってないですか?
つまり、ダイエットで体重が落ち始めた状態に、あなたの体はとてつもない「危機感」を抱いています。
ハッキリ言って大パニック状態…。
それは肉体だけでなく「脳」も同じです。
そのため、
「これ以上カロリーを減らさないで!」
「飢え死にするじゃないか!」
「今ある脂肪を減らすものか!」
「むしろもっと食べて脂肪を増やす方向にはやく方針を変えてくれ~!!!」
と体が生まれながらに持っている「防衛本能」からSOSを出している状態になっているのです。
それによってヤケ食いやドカ食いをさせてなんとかカロリーを摂り入れさせようとする。
それでもダイエットを続けようとすると「省エネモード」に切り替えてひたすらカロリーの消費を妨げようとしてきます。
ちょっとプロっぽい言葉を使うなら恒常性=ホメオスタシスの仕業だというところですね。
塩分摂取量と水分保持量の関係
また、そんな人間の本能としての飢餓脱出のためだけでなく、ダイエットを始めてからの食事内容が原因で体重の減りを停滞させてしまっている可能性もあります。
それは「塩分」の摂りすぎです。
多すぎる塩分が健康に悪いことはよく知られているところですが、塩分が多いと水分がうまく排出できなくなり、体内で停滞してしまいます。
それにより「むくみ」が起こり、いわゆる水太り状態になりますよね?
そしてこれは女性の生理現象からくるウォーターリテンションと呼ばれる症状の一種で、「男性よりも女性が圧倒的にダイエットの停滞期が長い」原因の一つといわれています。
塩分濃度が高くなると、肝臓がなんとかその濃度を一定に保とうとして水分をため込みます。
塩分の摂りすぎによって、高血圧になったり体重が増えたりするのはこのためです。
対策と効果
水分を多めに摂って塩分を控えましょう。
意識して濃い味のものを避ける努力をするのです。
外食や加工品を避け、減塩の調味料に切り替えるのもよいでしょう。
すると尿として飲んだ分の水分と一緒に塩分を排出、その時にはカリウムも排出できるので腸をほどよく刺激して蠕動運動が始まります。
腸内にも水分が行き渡れば便を軟らかくする働きもあるので、塩分を控えて水分を摂ることはむくみに加えて便秘の悩みがある人にもおすすめです。
停滞期の時期
ダイエットを開始して1~2ヵ月を経過したころに停滞期が訪れると言われています。
最初もしくは数回目の体重の減少が起こった後あたりですね。
数値で示すなら体重の約5%程度が落ちたあたりです。
体重が50kgの人なら2.5kg減ったあたりということになりますね!
ダイエットをする多くの人は、顔などもホッソリとしてまわりから「もしかして痩せたんじゃない!?」と言われる。
5kg以上の減量を希望する人が多いので、納得がいかないのもよくわかりますね。
中にはダイエット開始から半年くらいしてから停滞期がやって来たという人がいます。
その場合も必要体重以上に痩せようとしていて、それ以上減らない状態になっているという可能性がありますね。
停滞期の期間
停滞期が始まってやがて終わる「停滞期の期間」には実に幅広い個人差があります。
平均的には二週間~1ヵ月前後。
長い人では2ヵ月~3ヵ月以上も続くこともあります。
この停滞期は「いったいいつ終わるのだろう…」と先が見えないように感じて不安になる人も多く、もっともダイエットに挫折しやすくなる期間ともいわれています。
でもこの停滞期の期間は「ダイエットが途中までは、うまくいっている証拠」だということを忘れないようにしましょう。
停滞しているのはダイエットによって体重が減ったから停滞しているんですよ。
「スランプ」のようなものです。
長期間停滞した場合の対処方法
2ヵ月をすぎても3ヵ月を過ぎても体重がそれ以上減少しないのだとしたら「それって本当に停滞期?」という疑問が出てきます。
かなりの肥満体で体重の多くを落とさなければ体がスムーズに動かせない、内臓にも負担がかかるというようなケースを除いては「それ以上体重を落とす必要性はない」という意味にもなるからです。
また、人間の体は機械のようにはいかず「ひたすら痩せ続けたい!芸能人の○○さんのように劇的に細いボディを手に入れたい!」と思ってもなかなか思うようには痩せられないのが現状です。
>>【BMI】女性の理想体重はどんな感じ?人気芸能人のBMIは?
そしてそれについて思い詰めてしまい、拒食症などのストレス性の疾患につなげてしまわないように「適正体重以上に痩せようとしすぎていないか?」を今一度確認することが大切です。
「痩せたい」という願望が強すぎると、体がご飯を受けつけなくなる可能性があります。
「拒食症」という精神の病なので治すのがむずかしく、重度になると命の危険性だってあるんですよ。
短期間で簡単には痩せないので計画すること
それでも、食事に気を使いエクササイズやトレーニングを摂り入れてダイエットを続けていきたい!という意思の強硬な人もいますよね?
そういう人は、夢のような体型を手にいれることはまったくの夢ではなくなります。
いわゆる美容体重という「見た目に美しい。細いのに、出るところは出ている魅力的なボディ」を手に入れられる可能性が高くなります。
しかし、その段階になって(停滞期が長期化している段階)あまりにハードな食事制限や運動を持ってきてしまうと健康を害する恐れも出てきます。
ときには「食べてもいい」日を自ら作って食べることを許しましょう。
それが次に紹介する「チートデイ」です。
チートデイの重要性
チートデイとは日頃カロリーに気を付けて食事制限を厳しく行っている人が「ちょっとゆるんで食べてもよい日」のことです。
週に1回程度このチートデイを設けることでストレスの解消にもつながり、逆に次の日からのダイエットの励みにつながるという前向きなものです。
人によっては、月のうちの「連続した3日間程度が普通に食事をしてよい日」としていることもあり、自分にあったやり方で無理のないようにおこなってみましょう。
でも…何を食べてもOKというわけではありませんのでご注意を!
チートデイの注意
ジャンクフードやファストフード、揚げ物、甘いもののドカ食いは避けましょう。
>>マックフライポテトを食べてもダイエットに成功して痩せるの?
できるだけヘルシーな調理をしたものを普段よりもたっぷり食べるなら大丈夫です。
その際、よく噛んで食べることを忘れずに。
久しぶりの大食いだからと言って早食いしてしまっては、なかなか満腹感が訪れずただのやけ食いになってしまいます。
やけ食いはリバウンドに直結しやすいのです。
わたしはチートデイをきっかけに食べ過ぎてしまうので、人によって向き不向きがある方法だとも言えますね。
>>8時間ダイエットの効果や期間は?ダイエットの正しいやり方
日々の生活習慣を記録&管理する
ダイエットして停滞期が始まったら、自分の生活習慣を見直すチャンスが来たと思いましょう。
そこで毎日の食事や運動、ちょっとした体の変化や体調などを記録し始めるのです。
単純に食べたものを書いていくだけでもOKです。
ザっと見ただけでも自分が思っている以上に塩分や糖分、カロリーや脂質の摂りすぎになっていませんか?
カロリーだけでなく糖質が気になるという人は、糖質の量について気にするのではなく、たんぱく質不足になっていないかをチェックしましょう。
大まかなよく知られている栄養素「たんぱく質・脂質・ミネラル・炭水化物」などの項目に分けて書くとバランスがつかみやすいですね。
数ヵ月前に食べた食事が今の体をつくっているので、あえて記録することで反省することにつながるだけでなく、自分の食習慣の癖のようなものもつかめるようになってきます。
それにより「記録しているだけのつもりなのに、なぜか痩せる」という不思議なメリットも付いてきます。
ダイエットに集中的に励むことも悪くはないですが、ダイエット=自己管理であり、自己管理=期限のないもの。
ということが記録&管理することによって見えてきます。
運動の改善
ダイエットを食事だけでなく、運動を合わせて行うと効果がよりアップします。
でもすべての人が運動好きとは限りませんよね?
わたしはむしろ苦手系です(笑)
そこで運動習慣の有無によっての停滞期の過ごし方が違ってくるので紹介します。
運動の習慣のない人
停滞期は意識して体を動かしましょう。
普段乗り物に乗って移動しているところを徒歩にしたり、短めのエクササイズDVDなどを家で試したりするのもよいでしょう。
「ダイエット=食事制限」と決めつけすぎず、今あるカロリーを消費するつもりで少しでも体を動かす習慣づくりを始めてみませんか?
台所で皿を洗うときに、足を肩幅に開いて立って洗うだけでも体幹を鍛えることができるのでおすすめです!
運動の習慣のある人
筋トレなど無酸素運動を定期的に継続してきた人は少しお休みして、軽い有酸素運動に切り替えてみましょう。
楽しく有酸素運動をすることでストレスの解消にもなり、筋トレでは使わなかった部位も動かすことで筋肉が活性化。
運動効果が高まります。
もちろん無酸素運動と交互に行うなど自分のペースで組み合わせるのもおすすめです。
>>ウォーキングでダイエットは成功する!痩せるための効果的な歩き方
食事の改善
ダイエットの停滞期には食事内容の見直しも効果的です。
数ヵ月前に食べたものが体の細胞を作っているといわれています。
ダイエット中はどうしてもカロリーにこだわるあまり、必要な栄養素がしっかりと摂れていない「隠れ栄養失調」の状態に陥っている可能性があります。
そこでまずチェックしてほしいのが「たんぱく質が足りているかどうか」です。
食文化上、日本人は特にたんぱく質が不足している人が多いのです。
「お肉は太るのではないか?」という思い込みから野菜や果物ばかり食べていると最初は体重が落ちますが、やがて多くの人が停滞しますね。
>>肉食ダイエットの基本・やり方~お肉を食べまくりで痩せれるの?
>>ダイエット中に焼肉を食べていいの?部位ごとのカロリーは?
肉や魚などのたんぱく質が不足すると、やたらとお腹が空いてしまう状態になるケースが多く、リバウンドの原因につながります。
たんぱく質を摂る際には、揚げ物ではなく、蒸したり、焼いたりした肉や魚を食べる量を増やしてみましょう。
良質なたんぱく質を摂ることで、強かった飢餓感が落ち着き、お菓子などの間食への欲求を抑える働きがあります。
モチベーションの維持
ダイエットの停滞期で危険なのが、最初のころのモチベーションを保てなくなってしまうことです。
そんなときにおすすめなのが、次のようなことです。
これらの方法は「停滞期にキレてドカ食いをしてしまう前に行ってください」
・あこがれのモデルやタレントのダイエット本やDVDを見る
・一般の人のダイエットブログを読む
特に同じダイエットを頑張っている一般の人の書いた文章を読むことで、とても励みになり気持ちが引き締まります。
皆さんいろいろな波を乗り越えてダイエットを成功させていますからね。
また、「痩せたらやろうと思っていることを今やる」のもおすすめです。
・自分がすでに痩せて綺麗な姿になっているなら何をするのか。
・どんな服を着てどんなところに行くのか。
・そんなことに思いをはせるのもモチベーションアップにつながります。
改善しても停滞期が継続する時
生活習慣や食生活を改善しても痩せないケースには「標準体重に達している」ということも理由の一つです。
それでも女性は見た目に美しい美容体重まで落としたいですよね。
それなら、停滞期のドツボにハマってしまわないように一度「手放す」ことも大切です。
もちろんダイエットをやめてしまうのではなく、健康的な食事や生活習慣、運動はできる範囲で行います。
そこで次のように自分に問いかけてみてください。
「食べ物のこと、体重のことばかり考えてない?」という質問です。
ダイエットマニアという言葉があるように、ダイエットのことで頭がいっぱいになっているときはほかのことに目がいかず、なかなか停滞期を抜け出せません。
でもダイエット以外にもやるべきこと、できることはたくさんあるハズです。
ダイエット中心の生活をいったんストップして部屋を見まわしましょう。
掃除や洗濯などの家事、家族や子供、仕事場での交流などまわりの人との会話を楽しみ、明るく過ごすように心がけるのです。
その合間で運動をしたり、食事日記を読み返したりするなどメリハリを持たせながら過ごしてみてください。
なぜかサイズダウンしていたり、ダイエットの経過がよい方向に進みやすくなりますよ。
橋本病という場合も
どうしても停滞期から抜け出せない期間が長すぎるという場合「橋本病」という自己免疫疾患の恐れもあると言われています。
甲状腺という体全体の代謝にかかわる部分(喉のあたりにあります)から分泌されるホルモンが病気によって出にくくなるため、おのずとカロリー消費ができなくなってしまうからです。
女性に多い病気で、疲れが抜けにくくだるさがあり、イライラや不安、元気が出ないなどの症状に加え、むくみや「さほど食べていないのに痩せない」という症状があげられます。
気になる人は病院を受診していてくださいね。
橋本病は甲状腺に慢性の炎症が起きている病気であり、慢性甲状腺炎ともいいます。
橋本病は甲状腺の病気のなかでもとくに女性の割合が多く、男女比は約1対20~30程度と言われています。
年齢別では20歳代後半以降、とくに30~40歳代が多く、幼児や学童はまれです。
橋本病の原因は自己免疫の異常です。
しかし、自己免疫の異常がどのようなきっかけで起こるのか、いまだに明らかになっていません。
自己免疫異常による炎症により甲状腺がはれたり、甲状腺機能異常を起こすことがあります。
引用元:http://www.ito-hospital.jp/02_thyroid_disease/02_5_1about_hashimoto.html
まとめ
停滞期がやってくると、多くの人はなんとか体重を落とそうと躍起になってしまったり、しびれを切らしてイライラする。
「もうどうでもいい!」とお菓子のドカ食いをしてしまったりと人それぞれの行動にでます。
でも停滞期に頑張りすぎやヤケを起こすことをしてしまったら、停滞期の思うツボです。
停滞期という魔物に負けてしまいます!
食事や運動の見直し、時にはきつい食事制限をやめてみることも大切です。
停滞期は脳から出ている信号による危機管理システムです。
システム変更や解除ができるのは、あなたの体の管理人である自分だけです。
ダイエットの停滞期をうまく利用&乗り越えて美ボディを手に入れましょう!