【ライター:折山ヒロ】
ちょっとお腹がへっこんだかな~と思ってつまんでみると、「あれ、何これ肉!?皮!?」
二の腕もつまんでみると「やわらか~い。肉!?皮!?」となるのは私だけでしょうか…。
肉ほど分厚くは無いけど、つまめる量は結構有る…。
そう、これ皮が余っているんです!
大幅にダイエットした後や産後の皮膚のたるみ、ダイエット企画のテレビでもブヨブヨに伸びた皮膚をよく見かけますよね。
たとえ目標体重の減量に成功しても、皮膚(皮)がたるんでいては心から喜べないでしょう。
二の腕や太もも、特にお腹の皮膚は柔らかく、女性なら妊娠するとお腹が大きくなるので伸びやすいですね。
せっかくダイエットするなら綺麗に痩せたいものです。
しかし、10kg以上痩せる場合は皮膚の切除が必要になる場合があります。その場合は医療機関へ相談しましょう。
切除を考えるまえに他に対処法があるのでしょうか。
そこで今回は、ダイエット後の皮膚あまりの原因やたるみを防ぐ解消方法をお伝えします。
皮膚あまりやたるみの原因
皮膚のたるみが起こる原因はどのようなことがあるのでしょうか。たるみの原因を探っていきましょう。
急激なダイエット
皮膚はとても伸縮性があるので、脂肪が増えればそれに合わせて伸びていきます。
ダイエットを始めて急激に脂肪が減ると、皮膚はその早さに追いつけないのです。
皮膚が縮んでいく早さは、脂肪の減る早さと比べるととても遅いんです。
今まで下で支えてくれていた脂肪が一気に無くなると、間に隙間が空いてしまいます。
そのせいで皮が柔らかくたるみ、垂れ下がってしまうのです。
風船のような原理が起こっている
ダイエット後の皮膚あまりやたるみの原因は、過度の減量による脂肪の減少です。
人の皮膚は伸縮性があります。太っている期間が長いほどたるみになりやすいでしょう。
ゴム風船にたとえると、大きく膨らませるとパンパンに張りますよね。
空気を抜くとしぼみますが、元のような張りはなくシワシワになります。
この原理が太ったお腹からやせたお腹に変化した時に起こっていると言えます。
皮下脂肪の溜め込み
よく皮下脂肪と内臓脂肪という言葉を聞きますよね。
出典:http://iori11.com/1319
ダイエットの際、落としやすい脂肪は内臓脂肪なんです。
比べて皮下脂肪は中々燃焼させづらいのです。
ダイエット前に皮下脂肪を多く溜め込んでいる人は、それだけ皮も伸びています。
ダイエットが成功した後に皮がダイエットに追いつけず、その結果たるんでしまう可能性が高いのです。
>>脂肪燃焼サプリの口コミ多数!おススメのダイエットサプリ6選
筋肉量の低下
ダイエットをする際にエネルギーとして使われる順番は「糖質→脂質→たんぱく質」の順となります。
ダイエットに有効な有酸素運動をすると、始めは糖質を燃焼させ、約20分程経ち貯蔵量が尽きると、次は脂肪を燃焼させる方法に切り替わります。
この脂肪も減ってきてしまうと、今度はたんぱく質をエネルギー源とするのです。
内臓を分解する訳にはいきませんから、筋肉などからたんぱく質を分解して燃焼させます。
こうしてどんどん筋肉が分解されてしまうと筋肉量が減少し、皮膚を支えていられなくなります。
そしてたるみがちになってしまうのです。
加齢による代謝の低下
加齢により新陳代謝が低下することが原因です。
新陳代謝が低下すると皮膚の再生力が衰え、張りが失われてしまいます。
筋肉も衰えることで皮膚を支えることができなくなることも、たるみとなってしまう要因です。
代謝をあげるには適度な運動がおすすめです。
皮膚あまりやたるみの改善方法
保湿する
皮膚のハリを損なうことなくたるみを改善させるためには、保湿が大切になってきます。
オススメはコラーゲンの生成を促す成分や、ターンオーバーを促進する成分が入っているローションやクリームです。
レチノールやビタミンC誘導体はコラーゲンの生成を促します。
またアルファヒドロキシ酸(AHA)は古い角質を除去し、ターンオーバーを円滑にしてくれる効果があるのでオススメです。
これらの成分を参考にして選ぶと良いでしょう。
定期的な角質の除去
角質とは表皮の1番外側の部分で、古くなった細胞です。
この角質が剥がれ落ちることによって、新しい皮膚に生まれ変わります。
ターンオーバーが上手くいかずに角質が剥がれ落ちないと、新しい皮膚の生成が遅くなってしまいます。
皮膚の再生が遅れれば、皮膚の修復や生成が追いつかず、たるみの原因となります。
ですので定期的に角質を取り除くことをオススメします。
先程ご紹介したアルファヒドロキシ酸(AHA)は、古い表皮を取り除いてターンオーバーを促進させます。
また、こすりながらマッサージして表皮の代謝を促すゴマージュや、拭き取りや洗い流すピーリングなどでの角質ケアもオススメです。
マッサージする
マッサージは血液やリンパ液の流れを促進させます。
滞りがちな部分にも効率的に栄養成分を届けることが出来るので、新しい皮膚の再生に効果があり、たるみを予防できます。
またむくみなども解消でき、デトックス効果もあるので、ダイエット中に行うと効果的です。
強くこすると皮膚を傷める恐れがあるので、優しくマッサージするようにしましょう。
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>>肉割れを消す方法4選!妊娠やダイエットによる肉割れを消すクリームの選び方は?
EMSに頼る
EMSとは自分で筋肉を動かさなくても、電気の刺激で鍛えてくれる物です。
よくテレビ通販でお腹に貼り付けて電気信号を送り、筋肉を動かすマシンが紹介されていますよね。
お腹に貼り付ける物やベルトのような物を巻く物など、色々なタイプがあるようです。
厳しい筋トレをしなくても付けておくだけで鍛えてくれるのはとても楽です。
>>EMSは脂肪燃焼しない!?楽痩せ!EMSダイエットの正しい方法
体重の2、3倍のたんぱく質を取る
たんぱく質を多めに取ることで、新陳代謝を上げて皮膚あまりにアプローチします。
たんぱく質は皮膚をはじめ、髪の毛、爪などに必要な成分です。
良質なたんぱく質は皮膚の再生機能を高めてくれるたるんだ皮膚の救世主です。
そして体重に対して2、3倍の量を摂取することで、より効果が望めます。
良質なたんぱく質とは?
良質なたんぱく質とは、体で生成できない必須アミノ酸がバランスよく含まれているたんぱく質のことを言います。
筋肉、骨、血液の材料となるのがたんぱく質です。
体で生成できないアミノ酸は9種類あります。9種類のアミノ酸が多く含まれている指数をアミノ酸スコア100で表します。
アミノ酸スコア100の食品は、大豆、卵、牛乳、牛肉、豚肉、鶏肉などです。アジ、あなご、いわしなどの魚類のも多く含まれています。
>>食べないダイエットは痩せません!痩せるならたんぱく質ダイエット
摂取カロリーの20%以上の脂質の摂取
ダイエットをする上で綺麗にやせるには、脂肪も必要です。
綺麗なクビレを作っているのはなんといっても体脂肪なのです。
ダイエットでたるんでしまった皮膚にアプローチするためも脂肪を摂取しましょう。
20代で50キロの女性なら1日に必要なエネルギーは約1300kcalです。20%の脂質となると約26g以上となります。
取りすぎは逆効果ですから目安は30gまでとしましょう。
・枝豆 (100g) 脂質6.0g
・豆腐(100g)脂質4.0g
・鶏むね肉(100g)脂質1.9g
・鶏ささみ(100g)脂質1.0g
・豚ヒレ(100g)脂質1.7g
脂質の削減
脂質には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
ダイエット中に取っていただきたい脂肪酸は、不飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸を削減し、不飽和脂肪酸を摂りましょう。
飽和脂肪酸は動物性脂肪で、ラードやバターなど常温で固まる性質があります。コレステロールの上昇や中性脂肪を増やすなど、体に悪影響を及ぼす脂肪酸です。
不飽和脂肪酸はオメガ9系のオレイン酸、オメガ3系のα‐リノール酸、オメガ6系リノール酸があります。
オメガ9系のオレイン酸
オリーブオイルの主成分で不飽和脂肪酸の中で最も酸化しにくいと言われています。
オリーブオイルにはポリフェノールが含まれていて、抗酸化作用があります。
この作用から、オリーブオイル自体の酸化を防ぐことができます。
抗酸化作用は、体の老化防止や美肌効果があります。
オメガ3系のα‐リノール酸
くるみなどのナッツ類、いわし、マス、さばなども青魚に多く含まれています。
オメガ3のα‐リノール酸を体に取り入れると、体の中でエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)に変換されます。
脂肪燃焼しやすく、脂肪蓄積予防となります。善玉コレステロールが上昇する作用があります。
成人男性と女性共に1日約2gの摂取が目安です。
オメガ6系リノール酸
コーン油や大豆油など植物由来の脂肪酸です。
適度な量を摂取することで血圧上昇を抑制したり、動脈硬化を防いだりすることができます。
摂りすぎると善玉コレステロールを減少させ、悪玉コレステロールが上昇することがあります。
成人男性で1日11g、女性は約9gの摂取が目安です。
驚愕!糖質制限する必要なし!
ダイエットには糖質制限をする方法もあります。
糖質制限は減量するという意味では効果的でしょう。
しかし、筋肉量も減ってしまうので綺麗に痩せることができにくいことがいえます。
急激な減量により脂肪や筋肉量が減り、皮膚のたるみを生じてしまいます。
ダイエットによる皮膚のたるみができないようにするには、筋肉量を保ちながら脂肪燃焼させるといいでしょう。
筋肉量を増やすと代謝が上がるので、痩せやすい体になります。
有酸素運動をする
有酸素運動は脂肪を燃焼させるのでダイエットに有効です。
有酸素運動はウォーキングやジョギング、エアロビクスなどが有ります。
長い時間行える軽い負荷を掛けた運動です。
運動を始めてから20分以上経つとエネルギー源を糖質の燃焼から脂肪の燃焼切り替えます。
ですので20分以上は続けられる軽めの運動を行うことがポイントです。
筋トレ
筋トレをすることによって皮膚を支える筋肉を増やせますのでたるみを改善させる効果が期待出来ます。
さらに筋肉を大きくすると基礎代謝が上がりますので、消費カロリーを増やす事が出来ます。
もちろん脂肪を燃焼しやすい有酸素運動も取り入れた方がいいです。
有酸素運動の前に筋トレを取り入れると成長ホルモンが分泌され、脂肪の燃焼を促進してくれます。
この成長ホルモンを分泌させてから、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすると、効率的に脂肪を燃焼しやすいので効果的です。
逆腕立て伏せ
気になる二の腕のタプタプを解消させるエクササイズです。
二の腕の後ろ側を効果的に引き締めます。
腹筋(ドローイン)
呼吸法のみで腹筋を鍛えるドローイン。
慣れてくれば、立っていても座っていても出来る筋トレです。
腰を痛めやすい方でも気軽に行えるトレーニングとなっています。
ロングブレスダイエット
ロングブレスダイエットは俳優美木良介さんが考案したダイエット方法です。
簡単でどこでもいつでもやれるのがメリットです。全身に筋肉を意識して呼吸をするだけです。
ロングブレスダイエットはインナーマッスルを鍛えて、内臓脂肪を減らせます。
>>【美木良介】ロングブレスダイエットは本当に効果があるの?美容効果は?
ヨガポーズ、ドルフィンプランクポーズ
ドルフィンプランクポーズはヨガのポージングの一つです。
体幹を鍛えてインナーマッスルに効果があります。
体幹を鍛えることで疲れにくい体になります。
主に腹筋を鍛えることができますが、難易度を上げることにより、全身に効果が期待できます。
まずは20秒から始めてみましょう。慣れてきたら時間を長くしていきます。
>>HMBはダイエット女子に効果はあるの?女性向けHMBサプリのおすすめは?
一ヶ月間の減量の目安と期間
一ヶ月で減量するなら-2キロが目安です。
皮膚のたるみができないように減量するには、急激な減量は控えましょう。
皮膚が引きしまる期間と脂肪が減少する期間を合わせることが大事です。
一ヶ月-2キロを目安にすることで、脂肪が緩やかに減ります。
緩やかに減ることで、皮膚のたるみを気にすることなくダイエットができます。
ダイエットは長いスパンで行いましょう。
短期でやろうとすると皮膚のたるみができやすくなります。
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期間を決めるとやらなくてはと強制的になり、それがストレスとなってしまうことも。ストレスはダイエットの敵です。
気軽にダイエットを続けるには、まず、ひとつのことを習慣づけることがおすすめです。
日常の中にダイエットに繋がることを盛り込んでみると、ストレスなく続けることができるでしょう。
最低4ヶ月を目安に続けてみてください。人の体は3ヶ月で入れ替わります。
4ヶ月続けるとさらに体が変わりますから、最低でも4ヶ月間はゆっくりと続けることが大事です。
脂肪がゆっくり減るのと同時に筋肉量を増やすと、綺麗なプロポーションを保ちながらやせることが可能といえます。
まとめ
皮膚たるみの原因や対策をお伝えしました。
ダイエットは痩せやすい体にチェンジするチャンスです。
しかし間違ったダイエット法を行うと、皮膚がたるんでしまうこともあります。痩せることを意識しすぎると、数字にとらわれて綺麗に痩せることができません。
綺麗なプロポーションになることに意識を持っていくと、自然と痩せることにつながります。
皮膚のたるみを気にすることなく減量が望めるでしょう。
筋肉を付けると腰痛予防にも効果がありますから、ぜひ試してみてください。時間をかけてスリムな体を目指しましょう。