【ライター:折山ヒロ】

実はリバウンドしてしまうのは忍耐力の弱さではなく、私達の体の仕組みが大きく関わっているんです。

頑張ってダイエットして体重を落としたのに、いつの間にか元に戻ってしまう…。

元に戻るならまだしも前の体重よりも増えちゃった!

なんて人も多いのではないでしょうか。

減った体重を維持できなきゃ意味ない…

ダイエットなんてしても無駄…でもやせたい!

とジレンマをお持ちの方。

折山ヒロ

身体に備わっている仕組みを正しく理解出来ればダイエットは成功します!

今回は目からうろこのリバウンドの原因を探っていきましょう!

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ダイエット後のリバウンドに悩んでる人

頑張って食事を制限して、運動もして体重も減らしたのに、また元通りではモチベーションも下がっちゃいますよね。

「最初は順調に体重が落ちたのに、だんだん身体が慣れちゃったのか体重が落ちない」

「ダイエットが終わった反動からか、食べても食べても中々お腹いっぱいにならない」

「ドカ食いしてしまうのは精神力が足りないせいだ…」

などと悩んで自分を責めてしまうことも。

折山ヒロ

でもちょっと待ってください!

これらの状態は、精神力とは別の次元で身体に変化が起こっているからなのです

リバウンドの原因を考える

では、どうしてリバウンドしてしまうのでしょうか。

様々な原因がありますので確認していきましょう。

単品ダイエットのデメリット

よく定期的にブームになる単品ダイエット。

一つの食材のみを食べ続けるダイエットだったり、1日のうち何食か置き換えたダイエットです。

流行ったところでは、バナナダイエット、りんごダイエット、グレープフルーツダイエット、脂肪燃焼スープダイエットなどがありましたね。

>>脂肪燃焼スープダイエットのやり方や効果は?痩せないのウソ?

摂取カロリーが抑えられるので短期間に痩せられ、効果的なダイエットのように見えます。

しかし、摂取カロリーが少ない状態が続くと身体が飢餓状態だと認識してしまい、少ないカロリーでも体力を維持できるように消費カロリーをセーブしてしまうのです

この時期がダイエットで厄介な、いわゆる「停滞期」と呼ばれる時期なんです

先生3

身体の機能って良く出来てますよね。

折山ヒロ

自分の身体に「今ダイエット中だからセーブしなくて大丈夫だよ~!」と言えればいいんですけどね…。

この作用が働いてしまうのは、1ヶ月に体重の5%以上に当たる減量を行った場合ですから、5%未満に減量を抑えることがコツと言えます

体重が50㎏の人でしたら1ヶ月に2.5㎏まででしたら停滞期になりにくいです。

また単品ダイエットは同じ食べ物を続けて食べなくてはいけないため、どうしても飽きが来てしまいがちで、モチベーションも下がります。

栄養もかたよりますから、疲れやすくもなります。

>>なぜダイエット中の停滞期が起こるの?停滞期の改善法6選

糖質制限のデメリット

最近よく目にする糖質制限ダイエット。

主に炭水化物を減らすもので簡単に取り入れられる方法ですが、ご飯など特定の食品を制限することによってストレスがたまりがちになり、反動でリバウンドしやすいのです

折山ヒロ

私もちょっと最近気になるからご飯の量を少なめにしてみよう!ぐらいに軽く始めてみたりするのです…

しかし、お腹がすいてつい間食に手が伸びてしまったり、いつの間にかいつもの食事に戻っている…と言うことが多々あります…。

また、糖を摂取しない分筋肉からエネルギーを作り出す場合もあるので、筋肉が落ちてしまいやせにくい体質になってしまいます

>>糖質制限ダイエットの効果は?糖質制限して痩せないのは嘘!?

断食のデメリット

断食は何も全く食べない断食から半日何も食べないもの、酵素ジュースなどで食事を置き換えるファスティングなど様々な種類があります。

断食は食事の量を大幅にカットするため、ストレスがたまりやすく、途中で挫折しやすいのです

また極端な食事療法なので、正しい知識がないと体調を崩しやすく危険です。

摂取カロリーが少なく停滞期にまっしぐらなダイエット法ですので、身体が飢餓状態だと感じてカロリー消費を抑えてしまい、逆に太りやすい体質になってしまいます。

>>短期間で痩せたファスティングだとリバウンドしやすい?

ダイエット後、食事量をすぐ戻す

急激にカロリーを少なくすると飢餓状態になって停滞期に突入することは先程説明しました。

その停滞期に食事の量を元に戻したら、どうなるかもうおわかりですよね?

そう、少ないカロリーで足りる身体になっているのに高カロリーの物が入ってきてしまったら答えは簡単…

折山ヒロ

太ります!

これを回避するためには、まず第1に急激な減量をせず、長期的に期間を見据えたダイエットをすることです

そうすることによって消費カロリーの低下を抑えることが出来ます。

第2にダイエット終了後にすぐ食事の量を元に戻さないということが肝心です

これも身体の機能が関係してくるのです。

短期間で痩せるのはダメ

短期間に減量に成功した人は、大体の方が身体に飢餓状態だと誤認識され、ダイエットにとってはありがた迷惑なカロリーセーブのワナにはまっていると言えます。

やせる前と同じカロリーを摂っても、やせる前より消費するカロリーが減っていますから太ってしまうわけです

身体に「大変!餓えの状態だ!」と緊急指令を出させないために、ゆっくりとしたダイエット計画を練る事が大切です。

レプチンの減少

先程ダイエット後にすぐ食事量を元に戻さないことが肝心とお伝えしましたが、どうしてだかご存知でしょうか?

人間の身体は脂肪が体内に入ると、満腹中枢を刺激するホルモンである「レプチン」が分泌されるようになっています

食事のあと、「あ~食べた~!お腹いっぱい!」と満足できるのは、このレプチンが出ているためです。

このレプチン、ダイエットして食事の量が減ってくると分泌量も減ってしまうのです

まぁ、当然と言えば当然ですよね。

折山ヒロ

満腹感を感じられる量が入ってこないのですから。

先生3

しかし怖いのはその後なんです!

いったん少なくなったレプチン、食事を元に戻せばすぐまたたくさん分泌されそうだと思いませんか?

違うんです、なんと元の同じ量が分泌されるようになるには、ダイエット終了後1ヶ月もかかってしまうんです!

なのでダイエット終了後1ヶ月を待たずに食事を元に戻してしまうと…

食べても食べても満腹感を感じられないゆえにドカ食いしてしまうのです。

ダイエットが成功した後の1ヶ月にレプチンを制し、減量後の体重をキープすることが出来れば、リバウンドせず本当のダイエット成功の光が見えてくると言うわけです。

基礎代謝の低下

ダイエットをすることによって、筋肉量が落ちてしまい基礎代謝量が低下してしまいます。

筋肉が減ってしまうのはどうしてなのでしょうか。

筋肉量の減少

ダイエットで食事からの摂取カロリーが減ると、筋肉を分解してエネルギーを作り出す場合があります。

エネルギーを作り出す優先順位は「糖→脂肪→たんぱく質」となっています。

これは身体に貯蔵されている糖質を最初に利用するのですが、、貯蔵量には限りがあるので今度は脂肪を利用する方法に切り替えます。

それでも足りなくなってくると、たんぱく質をエネルギーとするのです。

内臓にあるたんぱく質を利用するわけにはいかないので、優先的に筋肉のたんぱく質が使われ、筋肉の減少が起きてしまうのです。

筋肉は基礎代謝を高めてくれますが、減少するとおのずと基礎代謝が低下してしまいます。

筋肉は寝ていても消費するカロリーを増やしますので、減ってしまうとその分太りやすい身体になってしまいます。

ストレス

折山ヒロ

ダイエットの大敵ストレス。

「カロリーの高いものはダメ!」

「甘いものもダメ!」

とキチキチに我慢してダイエットを進めると、どうしてもストレスがたまってしまいますよね。

我慢しすぎるとダイエット後に反動が起きやすくリバウンドにつながりやすいのです。

スナックなどカロリーの低いノンフライのものを選んだみたり、甘いものでもフルーツやゼリーなどカロリーの気にならないものを中心にして、おやつを摂ってみるなど、上手にストレスをコントロールしていきましょう。

>>我慢できないダイエット中の太り難い甘~いおやつ8選

まとめ

何度もダイエットに挑戦してはリバウンドで元通りになってしまう人も、自分の忍耐力が足りないせいではなく、ちゃんとした理由があることがおわかり頂けたと思います。

折山ヒロ

身体の変化を上手く受け入れられれば、リバウンドなんて怖くありません!

身体の仕組みを理解して、リバウンドすることなくダイエットを成功させましょう。