【ライター:mamiko_m】
1日~3日間ほどで数キロ痩せられるファスティングダイエット。
正月太りをしたときや急に昔の友人に会うことになったときに実践したことがある人、多いのではないでしょうか?
ファスティングで数日間プチ断食すれば、体重を減らすことはそう難しくありません。
しかし、そのまま体重をキープできるかというと…ほとんどの人がリバウンドしてしまいます。
なぜ、短期間で痩せたファスティングだとリバウンドしやすいのでしょうか?
ここでは短期間で痩せることの欠点やリバウンドの原因について解説。
さらに、ファスティングでリバウンドしないための対策も紹介します。
【関連記事】
>>女性ホルモンダイエット!生理後1週間は痩せるチャンス
リバウンドしやすい短期間ダイエットの欠点
短期間のダイエットで痩せることには、思わぬ欠点があります。
それがこちらです。
・落ちたのは脂肪ではなく筋肉だった
・満腹中枢を刺激する物質が減ってしまった
体内の水分量が減って痩せただけだった
ダイエットをしたとき、最初に減っていくのは体内の水分量です。
1晩で1キロ減ったのに、翌日には元に戻ってたという経験したことありませんか?
それは、ただ単に水分が一時的に減ったにすぎないのです。
当然ながら水分を多めに摂れば簡単にリバウンドします。
かと言って、水分を摂らないのはもちろん健康に良くありません。
落ちたのは脂肪ではなく筋肉だった
水分と同じく短期間で減っていくのが筋肉です。
本当の意味で痩せたいなら脂肪を減らさないといけないのに、落ちるのは筋肉。
筋肉量が減ると基礎代謝が落ちるので、太りやすい体質になります。
これも短期間ダイエットの欠点です。
満腹中枢を刺激する物質が減ってしまった
短期間ダイエットは脳にも影響を与えます。
脳が満腹感を得るには満腹中枢を刺激するレプチンという物質が欠かせません。
しかし、ダイエットで食事制限をするとレプチンの量が減ってしまいます。
ダイエット後に食事量を戻しても、レプチンの量はなかなか元に戻らないため、たくさん食べても満足できず、リバウンドしてしまうのです。
リバウンドの原因になる「カリギュラ効果」
人間にはダイエットの敵になる心理現象があります。
それが「カリギュラ効果」です。
カリギュラ効果とは、一言でいうと「やっちゃダメと思うほどやりたくなってしまう」気持ちのこと。
思い当たる人は多いことでしょう。
ダイエット中は「せっかく痩せたんだから食べちゃダメだ」という気持ちが強すぎてカリギュラ効果が働き、リバウンドする可能性があります。
カリギュラ効果に負けず、リバウンドを抑えるためには2つの心掛けが大切です。
・客観的に自分を見られるようにする
・ダイエット後すぐに通常食に戻さない
「食べちゃいけない、でも食べたい」と思ったら、今の自分はカリギュラ効果にかかっていると客観的に見られるようにしましょう。
そしてファスティングでリバウンドを抑止するためには、いきなり通常食に戻さないことが大切です。
そのためのコツを次の章で解説しましょう。
ファスティングでリバウンドを抑止する
ファスティングで頑張って痩せたのですから、絶対体重をキープしたいですよね。
そのためのコツを5つお教えします。
酵素ドリンク
食べ物を消化したり、タンパク質や脂質、炭水化物をエネルギーにするためには酵素という物質が必要です。
しかし、体内の酵素は年齢とともに減少する傾向にあります。
そこで体の外から補おうというのが、酵素ドリンクです。
酵素が不足すると代謝が落ちたり、炭水化物が脂肪として溜め込まれるといった太る原因を引き寄せます。
酵素で痩せやすい体質を維持することで、リバウンドを抑止しましょう。
なお、酵素ドリンクは通信販売などで手軽に入手できます。
ジュースのように美味しく飲めるものばかりで、炭酸水や豆乳で割るといったアレンジも可能です。
毎日飽きずに飲むことができますよ。
>>酵素ダイエットで痩せない人はエンザミン?酵素の効果やデメリットは?
>>酵素ダイエットで失敗した人!ローヤルエンザミン酵素で痩せれるの?
体に優しい回復食
ファスティングでダイエットした後は、いきなり通常の食事に戻さず、徐々に食べられるものを増やしましょう。
それが回復食です。
回復食には3日以上の期間を設けるのが基本です。
以下のようなステップで少しずつ固形物を食事に取り入れると良いですよ。
・次に柔らかめのお粥、味噌汁を食べる
・通常のごはんに汁物、野菜・豆類を中心にした副菜を添える
一方で下記のような食事はNGです。
リバウンドの原因になるほか、胃腸に負担をかける可能性があります。
・肉類、揚げ物
・小麦粉製品
・味付けの濃いもの
・アルコール類
回復食の時期は、いつもより食べたものを吸収しやすいです。
NG食材の取り扱いには十分注意しましょう。
糖質控えめの食事
回復食から通常食に戻した後は、糖質の摂り過ぎに注意しましょう。
糖質の摂り過ぎは脂肪が増える原因になります。
糖質が多い食べ物の代表は、ご飯やパンといった主食系とお菓子類です。
ほかにもこんな食べ物に注意しましょう。
・イモ類(ジャガイモ、かぼちゃなど)
・根菜(レンコン、ごぼうなど)
・一部の野菜(コーンやトマトなど)
・一部の果物(バナナ、りんごなど)
これらの食べ物を完全に断ち切るのは困難ですが、意識して控えることは可能です。
あわせて糖質の吸収を防ぐ水溶性食物繊維を含んだ海藻類やこんにゃくなどを食べると良いですよ。
よく噛んで食べる
食べ物と噛むことは、満腹中枢の刺激につながります。
食事中はよく噛んで食べることを心がけましょう。
目標の咀嚼回数はひと口あたり30回です。
忙しい現代人は食事に時間をとれないのか、戦前の人と比べると咀嚼回数も食事回数も半分以上減っているそうです。
1回の食事の咀嚼回数と食事時間を調べた報告によると、戦前の食事は1420回噛み、約22分だったのに対し、現代の食事は620回で約11分と、噛む回数、食事時間とも半分に減っています。
引用元:農林水産省
私自身、自分の咀嚼回数を数えてみたら12~13回ほどしか噛んでいませんでした。
咀嚼回数を増やすには、ひと口食べるごとに箸を置くのがおすすめです。
食べ物を次々と口に運ぶ癖がなくなり、ゆっくり噛む癖が身につきます。
少ない食事量で満腹感を得られればリバウンド抑止につながるので、ぜひ実践してみてくださいね。
8時間ダイエット
リバウンド阻止のために、食事をする時間も意識してみましょう。
そこで取り入れたいのが8時間ダイエットです。
8時間ダイエットとは、最初に食べた食事の時間から8時間以内のうちに1日の食事を済ませるダイエット方法のことです。
例えば、朝の8時に最初の食事を摂ったら16時までに食事を終わらせなければいけません。
この方法を取り入れると、自然と夜遅い時間帯の食事がなくなります。
その結果、2つのメリットが…
・脂肪を溜め込むリスクが減る
・胃腸を休めることで消化が良くなる
8時間ダイエットをするときは、スーパーフードと呼ばれる以下の食材を積極的にとるようにしましょう。
より高い効果が期待できます。
・卵、脂身の少ない肉
・乳製品
・ナッツ類や豆類
・葉もの野菜
・ベリー系や色が明るい果物
・穀物
1ヶ月間はリバウンドしやすい傾向になる
ファスティングをはじめ、短期間で痩せた場合、その後の1ヶ月は特にリバウンドしやすい傾向にあります。
その理由は、体が起こす働きのひとつであるホメオスタシスです。
ホメオスタシスとは、環境の変化に対応して生き抜いていくための体の自然な働きのことです。
ケガをしたらかさぶたを作って傷をふさぐ、寒いときは体をブルブルさせて体温を上げる…これらもホメオスタシスによるものです。
では、ダイエットで食事制限をした場合はどうなるか?
答えは「脂肪を蓄える」です。
ダイエットで食事量が減ると、体は「飢餓状態なのかな?」と危機感を覚えるようになります。
そうなると無駄にエネルギーを使っていられないので、代謝を落としてそのぶん脂肪を溜め込むようになるのです。
短期間で痩せた直後はこのホメオスタシスが働きやすいので、脂肪を溜め込まないよう食べ過ぎには十分注意しましょう。
まとめ
ダイエットとリバウンドを繰り返すという人は多くいますが、これって実は危険なんです。
リバウンドを繰り返すと脂肪を溜め込みやすい体質にどんどん変わるため、今後別のダイエットをしても効果が出にくくなるおそれがあります。
これからの事を考えても、ファスティングで痩せた体重はなんとしてもキープしたいものですね。
ぜひ、紹介したリバウンド抑止の方法を取り入れてみましょう。