【ライター:豊嶋あい】
白髪染めは、私たちが若々しい見た目をキープするためには必要不可欠ですよね…。
しかし使い方を間違ったり、髪や頭皮に配慮せずハイペースに使用していると、抜け毛や切れ毛、白髪が増えるといったリスクがあります。
白髪染めと上手く付き合っていくために、正しい使い方や頻度を知っておきましょう。
年齢別の最適な白髪染めの頻度や注意点もご紹介します。
また、白髪染めを自宅でしている人も、美容室にお任せしている人も、それぞれのメリットやデメリットを一度おさらいしてください。
それぞれの特徴を知っておくと、これからの白髪染めの役に立つことは間違いありません。
あなたがもっと素敵な髪になるよう、白髪染めについて一緒に考えてみましょう。
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白髪染めはどのくらいの頻度が理想なの?
白髪の量や生え方は人それぞれなので、最適な毛染めの期間には違いがあります。
しかし、理想的な毛染めの頻度を知っておくと、染める時期を決める目安になりますし「やりすぎのリスク回避」や「染め忘れ防止」に役立ちます。
一般的に理想的な白髪染めの頻度と、年代別の違いをご紹介します。
理想は2か月~3か月に1回
一般的に、白髪染めをする理想の頻度は2~3ヶ月に1回です。
白髪染めはオシャレ染め同様、多少なりとも髪へのダメージがあります。
どんなに良い成分を使っているものでも、ハイペースで染めていると髪へのダメージが目に見えて現れてきます。
せっかく白髪をキレイに染めても、髪自体にツヤがなくなってパサパサになってしまうと、逆に老けて見えます。
若さを感じる髪の条件は、ツヤと弾力(ボリューム)です。
白髪染めのしすぎで、それらを失ってしまわないように注意してください。
また、体質や体調によってはアレルギーを発症するリスクもあります。
期間を空けて白髪染めをする分にはいいのですが、ハイペースで何度も染めていると、頭皮がアレルギーを起こすリスクがアップします。
今までアレルギーを起こさなかった人も、その日の体調が悪く免疫力が低下していたり、すすぎ残しがある場合に、痒みやかぶれといったトラブルになることがあります。
白髪が気になると毎日でも染めたいと思うかもしれませんが、最適な頻度を守って気になるところだけ部分染めやリタッチに留めておくと安心です。
50代以降
50代以降になると、白髪の悩みは劇的に増えます。
人の髪は、1ヶ月に1cm伸びると言われているので、白髪染めをして2ヶ月経つ頃には、生え際の白髪がかなり気になるでしょう。
よっぽど白髪がない人でなければ、2ヶ月経つ前に手を加えたくなるものです。
どうしても気になる場合は、染めるのではなく白髪かくしアイテムを利用すると、染める手間とコスト、髪へのダメージが軽減します。
40代
40代になって爆発的に白髪が増えてくる人もいますし、これまで気にしていなかった人も鏡で突然白髪の束を見つけて、白髪染めが必要になることも出てきます。
40代は白髪以外の白髪以外の髪がしっかりしているので、数本の白髪でも目立ってしまうのが、この年代の特徴です。
正面は鏡でチェックできていても、後頭部側の白髪は発見が遅くなってしまうので注意したいところ。
基本的には、40代も2~3ヶ月に一度の全体染め+2~3週間に1度の部分染やリタッチがいいでしょう。
まだまだ若々しいツヤとボリュームが欲しい年代なので、できれば美容室で髪へのダメージの少ないもので染めるのが理想です。
時間やコストを考えて自宅で染める場合は、成分や口コミをしっかりチェックして髪をできるだけ傷めないものを選ぶようにしてください。
20~30代
20~30代だと、白髪にショックを受ける人もいるでしょう。
しかし白髪ができる理由は「老けたからできるもの」だけではありません。
ストレス、食生活や生活習慣の乱れなどでできることもあるので、白髪を見つけてもショックを受けずケアしていきましょう。
特に20代でできた白髪は、これらが影響している可能性が高いので、安易に白髪染めに頼らないようにしてください。
20~30代で白髪に悩んでいる場合は、白髪染めと並行して生活習慣を改善したりストレスを溜めない工夫をすることも忘れずに!
豆腐を食べれば、アンチエイジングに効果がある「大豆サポニン」を効率よく摂れます。
強い抗酸化作用があり、老化の原因である活性酸素を除去してくれる!
「シミ」「シワ」「くすみ」の解消はもちろん、免疫力の低下や生活習慣病のリスク減にも効果があります。
大豆サポニンは原料の大豆には少しか入っていませんが、大量の大豆から作られている豆腐ならバッチリ摂れますよ。
若い世代で気を付けたいのは、若々しい髪をキープするために、ハイペースな白髪染めの使用を控えることです。
これは、おしゃれ染めも同じです。
髪を染めすぎると、パサパサとした若さのない髪質になってしまいます。
若いときは、それでもオシャレに見える場合がありますが、そのまま年齢を重ねていくと、他の人より老けて見られる髪質になってしまいます。
やはり全体染めは2~3ヶ月に1回程度に抑えて、3週間~1ヶ月に1回部分染めをするようにしましょう。
すぐに白髪を消したいときのために、髪質に合った白髪隠しを持っておくと便利ですよ。
また、トリートメントタイプの白髪染めを習慣にしておくと、髪のダメージを減らしつつ常にキレイな黒髪をキープできるので試してみましょう。
自分の髪質と体質を理解する
年齢は関係なく、髪質や体質によって最適な髪染めの頻度は違います。
具体的に以下のような場合は、染める頻度や薬剤を変えてみる必要があります。
- 髪を染めると頭皮がヒリヒリする
- 髪染め後、かゆみやかぶれが起きる
- 髪質が柔らかく白髪染め後、髪がパサつく
- 髪質が硬くなかなか思うように染まらない
- 抜け毛や切れ毛がひどくなった
この場合は、理想的だと言われている2~3ヶ月に1回の白髪染めも、一度見直した方がいいでしょう。
頻度だけでなく、使っている薬剤が合っていない可能性が高いので、他の薬剤に変えるか、今とは違う染め方を試してみましょう。
「毛髪ミネラル検査」をご存知でしょうか?
毛髪検査は、クリニックなどで受けることが可能で、体内のミネラルバランス、有害なミネラル量、有害金属汚染などが分かります。
体内のミネラルバランスを測定すると、あなたの体にどの成分が不足しているか知ることができます。
例えば、体内の銅が不足すると白髪ができやすい、亜鉛が不足すると髪が抜けやすくなるなどです。
白髪を根本から見直したいなら、一度体の中を調べてみるのもいいですね。
年齢とは別に、あなたに合った白髪染めの方法や頻度を見つけてください。
トリートメントタイプの白髪染めを使うと楽
30代後半になり彼女に「白髪がなくていいね」と言ったところ、彼女は「私、20代の時から白髪があるから、ずっとトリートメントタイプの白髪染めを使ってるんだよ」と教えてくれました。
彼女は、いつも白髪に悩んでいたので、頻繁に白髪染めをするのが面倒になりトリートメントを白髪染めタイプのものに変えているそうです。
メリットの多いトリートメントタイプの白髪染め!
使ったことがなければ、どんな特徴があるのか知っておくと選択肢が広がります。
もちろんデメリットもあるので、そちらもしっかりチェックして今後の商品購入に活かしてくださいね。
簡単に使える
通常の白髪染めは、まずケープをつけて手袋をし、A液やB液などを混ぜたり、ムラにならないように色んな角度からチェックしたりと大変な作業が必要です。
放置時間が必要なので、一度染め始めたらすぐに電話したり、出かけることはできません。
これらを考慮して、白髪染めのタイミングを決めなくてはいけません。
その点、トリートメントタイプの白髪染めは、特別な手間や時間を設ける必要がありません。
今までのトリートメントを、白髪染めタイプに変えるだけです。
放置時間が必要な場合もありますが、お風呂に入って他のことをしていれば、アッという間に過ぎてしまいます。
髪と頭皮に優しい
通常の白髪染めには、しっかり白髪を染めるために強力な薬剤が使われています。
すぐにキレイに染めたいときには助かるのですが、どうしても髪や頭皮を傷めてしまうのがデメリットです。
トリートメントタイプの白髪染めは、すぐに白髪は染まりませんが髪や頭皮に優しい成分を使用してあるものがほとんどです。
普通のトリートメントと比べると、サラサラした仕上がりには不満が残るものが多いのですが、白髪染めより髪へのダメージは大幅に減ります。
白髪染めで、髪がパサパサになることや、頭皮がヒリヒリするのがストレスになっているなら、一度使ってみて損はないでしょう。
美髪成分を配合している
前項でもご説明しましたが、髪を傷めない成分を豊富に含んでいるのが、トリートメントタイプの白髪染めの特徴です。
フコイダンや昆布エキスなどの天然成分を使用し、髪や頭皮を傷めないものもたくさん売られているので、白髪は染めたいけど髪のツヤは守りたいという人は、トリートメントタイプがおすすめです。
ただし成分が優しいものほど、トリートメント効果は期待できません。
商品によっては「きしみ」が気になるものもあるでしょう。
その場合は、一旦白髪がキレイに染まったら、通常のトリートメントと併用しましょう。
カラートリートメントは毎日使い続ける必要はないので、髪の色やツヤなどの状態を見ながら、あなたに合った使い方を見つければ、手間がかからず美髪もキープできます。
敏感肌の人でも使える
敏感肌の人は、白髪染めを使用すると頭皮がヒリヒリしたり、痒みやかぶれが出て使用を断念することも多いでしょう。
成分が良いものを選ぶと高価なものになりますし、弱い薬剤を使用すれば思ったように白髪が染まらないということも。
その点、トリートメントタイプの白髪染めを使えば、すぐには染まらないまでも徐々に理想の黒髪に近付けることができます。
敏感肌で白髪を泣く泣く放置している人や、高いコストを掛けて美容室で染めている人は、試しにトリートメントタイプの白髪染めを使ってみるといいでしょう。
白髪染めトリートメントのデメリット
もっとも大きなデメリットは、即効性がないことでしょう。
「明日、白髪をなかったことにしたい…」という人には、トリートメントタイプでは対応できない可能性が高いです。
髪質によっては、一度できれいに染まることもありますが、あまり期待しない方がいいでしょう。
使い続けることで白髪が染まっていくタイプがほとんどなので、もし「この日に白髪のない髪になりたい」という日があれば、事前に数回使って染めておく必要があります。
また、商品によっては手や爪に染料が付着し、一時的に取れなくなるものもあります。
購入する際には、染料が手に付着しにくいものを選ぶようにしましょう。
どの商品を使う場合でも、手袋をすると安心です。
もうひとつのデメリットに、コストの問題があります。
美容室で定期的に白髪染めをするよりは安いのですが、通常の白髪染めをセルフでするより若干高くなります。
商品によって違いますが、安すぎるものは満足できないことが多いので、商品のを選択するときはコストばかり考えて選ばないようにしなくてはいけません。
これらのデメリットが気にならなければ、通常の白髪染めより満足いく効果が得られますよ。
自宅で白髪染めをするメリットとデメリット
自宅で白髪染めをしている人や、これからそうしたい方へ、メリットとデメリットを挙げておきます。
白髪染めは、定期的にしなくてはいけない身だしなみです。
できるだけ自分に合った方法を選べるように「もう知ってるよ」という方も、ここで一度おさらいしてみましょう!
メリット
自宅で白髪染めをするメリットは以下の通りです。
- 好きな時に染められる
- 美容室に比べて費用が5~7割程度お得
- 出かける手間がない
- 白髪染めの時間が短い
- 染めている間に家事ができる
一番大きなメリットは費用が一番かからないことです。
美容室で白髪染めをすると、1回で5,000~10,000円程度必要です。
カットなども含めるとそれ以上の費用が掛かりますが、自宅での白髪染めは1回1,000円以下から高くても3,000円程度でできます。
美容室と比べて色持ちが悪く、2倍の頻度で染めたとしても安く白髪染めできます。
また、美容室に行く時間や手間を考えると、見えない費用も掛かっています。
自宅では交通費も不要なので、その点でも低コスト。
他にも、急きょ白髪染めが必要というときは、美容室に行くのが時間によっては難しい場合があります。
自宅でできれば、夜の30分程度の時間で白髪が目立たなくなるので、その点も大きなメリットですね。
デメリット
自宅で白髪染めをする際のデメリットは以下の通り。
- 髪や頭皮へのダメージが大きい
- 染める手間が面倒
- 服や家具に汚れが付着する危険がある
- 染めムラができる
- 顔や首に染料がついたまま見逃すことがある
最大のデメリットは、髪や頭皮へのダメージが大きいことです。
ダメージについては、後程詳しくご説明します。
他にも、体や服、家具や床に染料が付着してしまうことがあります。
セルフで白髪染めやカラーリングをしたことのある人は、1度や2度は経験ありますよね?
汚れたものがお気に入りの服や家具だった場合、美容室に行くより高くつく場合もあります。
また首筋などの見えない部分に白髪染めの染料が付着していて、友人や恋人に指摘され、恥ずかしい思いをしたことのある人も少なくありませんよね…
こんな失敗がないよう、染めた後は周囲のものや服、体に染料が付いていないか入念にチェックする必要があります。
簡単で手軽な反面、こうしたデメリットがあることを知り、事前に対策を考えておくと安心です。
美容室で白髪染めを行うメリットとデメリット
美容室で白髪染めをするのは、そんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
自宅で行う白髪染めのメリットやデメリットと見比べて、その時のあなたに最適な方法を選択すれば、白髪染めはもっと快適になります。
メリット
美容室での白髪染めには、たくさんのメリットがあります。
具体的にどんなことが嬉しいポイントなのかチェックしてみてください。
- 髪や頭皮へのダメージが少ない
- ムラなく後頭部の髪までキレイに染まる
- 自分で染める手間がなくて楽
- 精神面で満足感を得られる
- 美容師さんとの会話でストレス発散できる
- 髪について知識が得られる
美容室で白髪染めをする最大のメリットは、仕上がりの良さです。
セルフで白髪染めをすると、どうしても染めムラができたり後ろ髪が確認できず、白髪が残ってしまうこともがあります。
美容室では、その心配がなく染めた後はどの角度から見られても安心です。
絶対にキレイに仕上げたいときには、自宅より美容室を選んだ方が安心です。
また、白髪染めの手間もなく、優雅な気持ちで白髪染めができるので、精神的にもゆとりが出ます。
デメリット
美容室で白髪染めをすると、良いことばかりのようですがデメリットもあります。
- 費用が掛かる
- 時間が掛かる
- 緊急な事態に対処できない
大きなデメリットは、費用の問題です。
美容室に白髪染めだけで行く人は少なく、一緒にカットなどをすればその分費用も上がります。
美容室によりますが、たいてい5,000~10,000円程度かかりますし、カットを含めればもっと高くなります。
また予約をして時間を決め、2時間程度は美容室で過ごさなくてはいけないので、時間があるときでなければ白髪染めできません。
行き来の時間や準備の時間を考えると、3~4時間必要な場合もあります。
そのため、明日急に出かける用事ができたから白髪をすぐに染めたいという緊急事態には、対応できないことがあります。
白髪染めによる頭髪・頭皮へのデメリット
白髪を放置すると、老けて見られたり人によっては不潔感を抱く人もいるので、できるだけキレイに整えておきたいものです。
しかし、白髪染めが髪や頭皮に与えるダメージがあることを知っておかなくてはいけません。
年々、髪や頭皮に優しい成分が使われるようになりましたが、ダメージが全くなくなったわけではありません。
白髪染めがあなたに及ぼすデメリットを見ておきましょう。
- 髪のキューティクルが破壊されパサパサになる
- 頭皮に痒みやかぶれが起きる
- アレルギー反応が起きるリスクが高まる
- 頭皮が刺激を受けることで荒れ、フケが出ることがある
- 染料に含まれる過酸化水素が頭皮に残留すると余計に白髪が増える
- 白髪染めで髪や頭皮へのダメージが大きいと抜け毛や切れ毛の原因になる
こんなにデメリットを並べられると、白髪染めをしたくなくなりますよね。
もちろん、できることなら白髪染めはしない方が髪や頭皮にはいいのですが、完全に止めてしまうわけにはいきません。
そこで、上記のようなリスクがあることを知り、できる限り対処するだけで、デメリットは軽減されます。
まとめ
白髪染めは、髪や頭皮へのダメージがあるので、ハイペースで使うのは避けましょう。
しかし白髪が気になる人にとってはなくてはならないものですから、リスクをしっかり把握して、正しい使い方を守りアフターケアをしっかり行ってください。
白髪染めだけに頼らず、健康的な生活によって白髪を増やさない工夫も必要です。
栄養バランスを考えた食生活や、良質な睡眠、ストレスを溜め込まない工夫をしてください。
その上で、あなたを今よりキレイに若々しくしてくれる白髪染めと上手く付き合っていきましょう!