テレビで紹介された究極のズボラダイエット法「ごろ寝ダイエット」がとても注目されています。
寝ながら体操をするというダイエットは以前からありましたが、なんと「ごろ寝ダイエット」では食後にただ横になるだけという驚きの簡単さなのです。
果たして本当に効果はあるのでしょうか?
そしてその仕組みとは?
食後にごろ寝をすると体の内側で起こるという変化に、その秘密が隠れていました。
更にそのメカニズムは美容・健康にも良い効果をもたらすとのこと。
これは見逃せません。
しかし「ごろ寝ダイエット」はやり方を間違えると逆に太ってしまうリスクがあります。
正しい方法や注意点などのポイントも解説いたしますので、しっかり読んで理解・実践してくださいね。
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なぜゴロ寝ダイエットで本当痩せるのか
食後にゴロゴロと寝ているだけで痩せるなんて、あまりにも簡単すぎてびっくりしてしまいます(笑)
しかし本当ならば、これ以上ないくらいに楽で魅力的な方法ですね。
しかし…
「さすがにそれで痩せられるはずがない」
「逆に太ってしまいそう」
と疑う人の方が多いと思います。
まずはその疑問を解消するため、ごろ寝ダイエットの仕組みから説明していきましょう。
ごろ寝ダイエットの脂肪燃焼効果の秘密は、寝転がる姿勢と臓器の働きに関係があるのです。
>>脂質カットサプリおすすめ4選!ダイエットで脂質を減らすメリットは?
活発に肝臓が動くので基礎代謝はアップする
ごろ寝ダイエットの狙いは、肝臓の働きを良くして基礎代謝を上げることにあります。
食後は血液が肝臓に集まり、その働きを助けています。
そこで、更に肝臓へ血液が集まりやすい体勢になって、より肝機能を上げようという訳です。
人間の基礎代謝において最も多くの割合を担っているのが肝臓です。
つまり肝臓の動きが活発になれば、それだけ基礎代謝もアップします。
基礎代謝が上がればそれだけ脂肪が燃焼されやすい体質へと変わっていくので、ダイエット効果があるという仕組みです。
美容健康への鍵は肝臓である
肝臓の機能を上げることで得られるのは、ダイエット効果だけではありません。
肝臓は以下の美容と健康にも深く関係している、とても注目すべき臓器です。
代謝機能
胃や腸で食べ物が吸収されたあと、その栄養を分解して体を作る様々な物質に変換している「代謝」という機能が肝臓の仕事の一つです。
先ほどダイエット効果で触れた「基礎代謝」は生命が活動するためにエネルギーを消費する代謝です。
もう一つ注目したいのは「新陳代謝」です。
体の細胞が古いものから新しいものに入れ替わるサイクルを指しますが、新しい細胞を作るのに必要不可欠なものが他ならぬ肝臓の分解機能なのです。
つまりどんなに体に良い食べ物を摂取しても肝臓の機能が落ちていれば、充分に吸収することができず無駄になってしまいます。
解毒作用
肝臓は代謝を行う際、体に必要な成分を作ると同時に不要な毒素や老廃物も分解・排出してくれます。
この「解毒作用」も、肝臓の担う大事な仕事です。
肝機能が低下して解毒がされなくなると、体調不良や様々な病気の元となってしまいます。
また美容の面でも、老廃物や毒素を体から排出する解毒は「デトックス」としてとても重要視されていますね。
消化
もう一つの肝臓の機能は、胆汁を作ることです。
胆汁は肝臓が分解する老廃物を流すものでもありますが、食べ物の消化を助ける役割もあります。
老廃物を含んだ胆汁が消化を助け、そのまま排泄物となることで不要なものを体外に排出する、とっても効率的な仕組みです。
一石二鳥の役割である分、胆汁を作る機能が低下すればその両方が失われ、すぐに体がおかしくなってしまうと容易に想像できますね。
肝機能の低下はシミの原因になる
女性にとって年齢とともに増える悩みの一つが肌のシミです。
実はシミにも肝臓の機能低下が関わっています。
肝機能が低下し新陳代謝が衰えると、肌の老廃物を排出するターンオーバー機能が働かず、結果的に老廃物がシミとなって肌に残ってしまうのです。
肝臓の調子を気にするのは中年以降の男性というイメージが強いかもしれませんが、美容を気にする女性にとっても肝機能を上げることはとても重要です。
肝機能をアップさせる食品
肝機能を高める栄養素を含む食材の代表をいくつかご紹介いたします。
ウコン…毒素と中性脂肪の分解を助けるクルクミンを含む。
いか・たこ…胆汁の生成と脂肪分解作用のあるタウリンを含む。
アボカド・オリーブ・くるみ等…胆汁の生成や消化を助ける良質な脂肪分を含む。
「ごろ寝ダイエット」にも肝機能を上げる効果はありますが、肝臓に良い栄養素を積極的に摂ることで、更に効果が高くなります。
ごろ寝ダイエットのやり方
肝臓機能を高めることの重要さが理解できましたところで、いよいよ「ごろ寝ダイエット」のやり方を解説いたしましょう。
とっても簡単ではありますが、いくつか大事なポイントもありますので見逃さないでくださいね。
(2)クッションや枕などを使い、頭と足をそれぞれ30cmくらい高くします。
(3)その体勢のまま15分~30分くらい経ったら起き上がります。
以上です。
テレビやスマホを見ながらでもできるので本当に簡単です。
体の右側を下にして横になるのは、肝臓が下に来るようにするためです。
頭と足を上げるのも同様で、より肝臓に血液が集まり血流がアップします。
注意点はあるの?
ごろ寝状態からそのまま眠ってしまったり、30分を超えて続けないように注意しましょう!
横になった状態が長くなると、体が休息状態へと切り替わります。
すると肝臓による分解も鈍くなり、分解しきれなかった脂肪や糖がそのまま体に蓄積されてしまいます。
ダイエットするはずが更に脂肪を溜め込み逆に太ってしまう、なんて絶対に避けたいものです。
うっかり眠ってしまわないよう気を付けてくださいね。
美魔女も実践してるゴロ寝ダイエット
なお「ごろ寝ダイエット」と呼ばれている中でもう一つ注目を集めているのが、ストレッチポールという円柱状のクッションのような器具を背中の下に置いてゴロゴロ寝るというものです。
この方法で30キロ痩せたという美魔女がテレビに登場し、話題となりました。
肩甲骨を刺激することで、痩せやすくなる細胞を活性化するというメカニズムのようです。
また寝ている体勢から足を上げたりといった体操をする「ごろ寝体操ダイエット」も、本が出版されていたりなどで以前から知られています。
内臓や骨盤を正しい位置に矯正する効果があるようです。
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横になりながらできるダイエット方は足腰への負担が少ないので、運動では膝を痛めやすい体重過多の人や足腰の弱い人でも挑戦しやすいでしょう。
時間があれば背中にストレッチポールを当ててゴロゴロ、就寝前にはごろ寝体操でゴロゴロ、そして食後は横になってゴロゴロ。
ひたすらゴロゴロするだけで痩せるなんて夢のような話ですね。
まとめ
あまりにも簡単で話題の「ごろ寝ダイエット」、いかがでしたでしょうか?
「食べてすぐに寝ると牛になる」などと言われた時代もありました…
しかし最近では、内臓に負担をかけないよう食後はむしろ横になっていた方が良い、というのも知られてきています。
最初は信じがたいような「ごろ寝ダイエット」ですが、肝臓を労って機能を高めると解釈すれば、その効果にも納得がいきますね。
「ごろ寝ダイエット」の特に良いところは、体に有効な栄養素の吸収率が高まるという点です。
体に良い食べ物や美容効果のある食べ物ととても相性の良いダイエット法ということになります。
また必要な時間も短いので、運動など他のダイエット法とも組み合わせて取り入れやすいですね。
時間がなくて運動ができなかった日があっても「ごろ寝ダイエットだけはしておこう」とモチベーションを保ちやすいでしょう。
ぜひ自身の生活や体に合った方法で「ごろ寝ダイエット」を取り入れてみてくださいね。